会長挨拶

現在は広島市中区にあります中国電力株式会社中電病院の院長を務めております。昭和62年広島大学を卒業し、第一内科に入局、循環器内科を専門として広島市民病院、呉労災病院にて研修医時代を過ごしました。広島大学に帰学したのち平成9年(1997年)より中電病院に着任、現在に至ります。出身は島根県邑智郡邑南町。のどかな山あいの集落で、修道学園へは高校からの入学です。

修道医会へは10年ほど前、のちに会長に就任された岩森洋先生のお声がけで出席しました。ほんの軽い気持ちでの 参加でしたが、多くの出会いに恵まれ、感謝の気持ちに堪えません。

現在会員数が1000人を超えている本会ですが、なんとなくめんどくさいと感じている皆様も多くいらっしゃると思います。その中で、修道医会は極めてゆるやかで懐の深い会ではないかと思っています。家族会(野球観戦)やゴルフ大会を楽しむ人、総会に出席される方(講演が魅力的)、会誌でつながっている先生方など、距離感はさまざまです。ですが私たちが同じ学び舎で過ごした事実は変わりません。医療界を取り巻く環境は年を追うごとに厳しいものとなりつつあります。緩やかな連帯であれ、同窓の士で語らうのは決して無駄にはならないと思います。ここ数年は学生部会からの行事参加も増えてきました。これからという人材に、どうぞ皆様の雄姿を届けてあげてください。

さて、長い歴史のある修道医会と申し上げましたが、どうやら本会は「高校単位の卒業生医師による公式な同窓会組織」として、日本最古級、実質的に日本最古ではなかろうか、という可能性が非常に高くなってきました。前会長の板本敏行先生、副会長の横田和典先生、事務局の松本正俊先生との雑談から始まったのですが、昭和30年(1955年)に呉市医師会館で発足した修道医会は、実は他校の類似組織と比較して設立が数十年先行しているのです。たとえば洛星高校は1991年頃、洛南高校は1999年、開成高校は21世紀に入ってから、宮崎西高校は2007年、西大和学園は2021年など。今流行りの自動生成AIに徹底的に調査を命じても、公開情報で確認できる限り高校医師会としては修道医会が最古であるとのこと。この調査結果を公的に発表できるよう、鋭意資料を取り揃えているところです。また一つ勲章が増える(かもしれない)慶事を皆さま楽しみにお待ちください。勇み足であったら素直に謝ります。

振り返れば、高校生活というものはもう40年以上も前の事となってしまいました。若いころ、諸先輩方がかつての武勇伝をあたかも昨日の出来事の如く語らうのを見聞きし、その記憶力に驚愕していたものでしたが、実際自分がその年代に差し掛かってみると、なるほどそういうことかと会得するようになりました。どうやら加齢とともにシナプスが整理され、過去の記憶にたどり着きやすくなるようです。もしかしてこれは認知症の入り口なのかもしれませんが、それでも。若い同士も、レジェンドな先輩方も、現在という時代を軽やかに泳いでいけますように。中高時代の青臭い理想や葛藤もひっくるめて、楽しんでいきましょう。本会がお互いの親睦を深め、医学の研鑽と医道の昂揚を図る一助となりますよう、微力ながら努力してまいりますので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。

高校33回卒 青バッジ 修道医会会長 石橋克彦