横崎恭之先生(高校26回)による線維化疾患に対する治療薬開発のクラウドファンディングについて

横崎恭之先生(高校26回)による線維化疾患に対する治療薬開発のクラウドファンディングについて

(詳細は下記URLよりご覧ください)

https://readyfor.jp/projects/integrin

 20年くらい前、もしこの抗体が作れれば多くの人を救えるのではないか、と思いついたものがありました。まだ誰も成功しておらずどうやら作製困難な様子。それがやっとできたのが約10年前、そのとき世界初でした。特許を出願し、また10年かけて、試験管内で実験を重ね、少量でしっかり働く抗体とわかりました。そしてついに疾患モデルマウスに注射しての効果確認などが終わりました。なんと、「線維化」を抑えてくれました。

 今、ようやくその医薬への道をAMED橋渡し研究の支援を得て歩んでいます。前臨床試験の折り返し地点くらいです。しかし、臨床試験までには、まだ長い道のりがあります。私がもう少し付き添っていないと、このプロジェクトは消えてしまうかもしれません。抗体のヒト化は終えましたが、副作用チェック、そしていつもクリーンな抗体を作る技術などなど、まだかなりの費用が必要です。公的研究費だけでは到底不足するのが現状です。製薬企業の協力から、ベンチャーファンドの投資まで視野に入れていますが、今回、皆様のご支援が最も心強いかと、大学のクラウドファンディングプログラムに応募し、立ち上げることができました。お陰様で第一目標まではあっという間でしたが、まだまだ苦戦しています。

 一つにはライフワークとして、もう一つは臨床医から始めても創薬可能であることを示し何かの道標になればと思っています。スケール感としては、目指すのはオプジーボに続き日本で3番目の大学発抗体医薬です。修道発医薬の誕生を、同窓の先生に応援して頂ければ、こんなに心強いことはありません。

 どうぞ、ご声援よろしくお願いいたします。

令和4年2月25日 

広島大学 トランスレーショナルリサーチセンター 創発教授 横崎 恭之